居宅介護職員初任者研修講座 シラバス
科   目 時間数 授業の種類 評価方法
10   通学 ・筆記試験による:70点以上で合格
振り返り ・口頭試験において習得できた内容を説明できることを確認する
 
ねらい ・研修全体を振り返り、本研修を通じて学んだことについて再認識を行うとともに、就業後も継続して学習・研さんする姿勢の形成、学習課題の認識を図る。
 
指導の視点 ・在宅、施設のいずれかの場合であっても、「利用者の生活の拠点に共に居る」という意識を持って、その状態における模擬演習(身だしなみ、言葉遣い、応対の態度等の礼節を含む)を行い、業務における基本的態度の視点を持って介護を行えるよう理解を促す。
・研修を通じて学んだこと、今後継続して学ぶべきことを演習等で受講者自身に表出・言語化させた上で、利用者の生活を支援する根拠に基づく介護の要点について講義等により再認識を促す。
・修了後も継続的に学習することを前提に、介護職が身に付けるべき知識や技術の体系を再掲するなどして、受講者一人ひとりが今後何を継続的に学習すべきか理解できるよう促す。
・最新知識の付与と、次のステップ(職場環境への早期適応等)へ向けての課題を受講者が認識できるよう促す。
・介護職の仕事内容や働く現場、事業所等における研修の実例等について、具体的イメージを持たせるような教材の工夫、活用が望ましい。(視聴覚教材、現場職員の体験談、サービス事業所における受講者の選択による実習・見学等)
・介護サービス施設・事業所における各職種の業務内容、連携等を見ることにより、介護職員の役割・姿勢・業務の理解を促す。
・介護過程を踏まえた基礎的な介護業務を体験することで、介護の目的・機能・利用者や家族とのかかわり方、コミュニケーションのあり方について体験的な理解を促す。
・在宅や施設等における利用者の生活を知ることで、利用者・家族についての理解を促す。
内  容 10-1振り返り  
10-2就業への備えと研修終了後における継続的な研修  
             
実習の内容 ・施設の概要や特徴、取り組み、利用者、一日のプログラム、職員体制について説明する。
・各職種から、それぞれの業務内容、チームケアの取り組みや連携について説明する。
・居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、医療機関等、地域の関係機関との連携について説明する
・申し送りの場面を見学させる。  
・カンファレンスを見学させる。  
・介護記録やケアプランを閲覧させる。  
・訪問記録、訪問介護計画等を確認・閲覧させる。  
・基本的な介護技術について、介護方法や内容、利用者との接し方等を見学させる。
・主な医療器具や福祉用具の使用場面を見学させる。  
・自立のための福祉用具の使用方法、取り扱いについて説明する。  
・居室の環境、バリアフリーなどを見学させる。  
・環境整備の方法について説明する。  
・主な福祉用具(車イス、自助具等)を利用している利用者の介護を経験させる。
・できるだけ多くの利用者に自ら話しかけ、コミュニケーションの機会を持たせる。
・補助的業務(食事、排泄関連業務、環境整備等)を経験させる。  
・レクリエーション、グループ活動、行事、作業療法、外出等に利用者とともに参加させる。
・サービス提供責任者や担当ヘルパーに同行し、介護や利用者の生活環境に応じた家事援助の内容、工夫、利用者との接し方等を見学させる。